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新連載「その後の -TANAKA-」開始します。 「その後の -TANAKA-」を始めることにした理由は、 「-TANAKA-」の最終回までに描ききれなかったエピソードがたくさんあるからです。 - 当初は全く違う漫画を新連載として始める予定でした。(ファンタジーものを描こうと計画していました) しかし「-TANAKA-」を読んでくれる読者様が増え、 そのキャラクター達に愛着をもって下さっている方も多いことから、 「-TANAKA-」の続きを描くことに予定を変更しました。 - しかし本当に急に予定変更したために、正直「本当に描けるの?コレ」という気持ちです。 実際、ネーム(ストーリー)を描き進めてはいるものの、 「高校生と中学生の恋愛」というのがあまりにも生々し過ぎて困惑しているのです。 - 「つき合う」ということは、当然キスだのSEXだのの話になってきます。 だけどそれを真面目に描くと、性教育みたいな難しい話になってしまいます。 作者の私自身の考えが、 「ふしだらな行動は良くない」「軽はずみなことはしてはいけない」「早過ぎる初体験は問題」 など、ちょっと若い人の性行為に対しておカタく思っているところもあり、 その辺りをそのまま描くと、漫画としてつまらなくなる。 学校の教科書みたいに「正しいことは描いてあるけど、読んでもつまらない」話になってしまうんですよ。 だってずーっとキスも何もしないカップルなんて逆に不自然だし、読んでてもつまらないでしょ。 かと言って高校生や中学生の主人公達が、ためらいもなくHしまくりなんてことも描きたくないし。 - 「-TANAKA-」の連載で、あんなに性表現があったにも関わらず、 実際の尾崎と田中はキスもせず、手をつないだだけで終わったのも、 やっぱり作者の性に関する厳しい倫理観が勝ってしまったからなんですよ。 正直、キスだけでも中学生がするのはちょっと早いんじゃないの? …と思ってしまうんです。 - その教科書みたいに難しい問題を、どうやって「漫画」という「娯楽」にしていくのかが、 私の漫画家としての力量を試される部分になるのですが、 「2×2」みたいなラブコメにもしたくないんです。 あれは明るくて少年漫画らしい楽しいラブコメ漫画でしたけど、 「-TANAKA-」で同じことをやったら、「2×2」と変わらないじゃんって思うでしょ。 「-TANAKA-」には「-TANAKA-」の"色"がある訳で、 尾崎と田中という、高校生と中学生のカップルのつき合い方は、 「2×2」の4人と同じであるはずがないんです。 - 『「-TANAKA-」の連載時より、ちょっと幸せ。だけどあの狂気の世界も引き継いでいる』 という雰囲気を出すのがメチャクチャ難しい。 悩みます。 - 「純愛でありながら性への執着心ももっている」 これが「-TANAKA-」という漫画の恋愛の形だと思うんですよね。 自分を見失うほど、相手を好きになる。 - 「-TANAKA-」は、登場人物が誰もマトモな恋愛観、 もしくは愛情観をもっていないというキーワードで描き進めてきました。 女同志の同性愛、男同志の同性愛、近親相姦、虐待とも言える過剰な愛、どこまでも傷付け合う友情…。 作者の私ですら「なんてひどい世界だ。ついていけない」と、目をそらしたくなるシーンもありました。 - 唯一、田中だけが「年上男性を好きになる」という普通の恋をしていますが、 異性より同性の方が強く結ばれると言う強い偏見に振り回されていましたし、 尾崎も年下の女の子を好きになったとは言え、その姿は少年だった上に、一時は殺そうとまで考えました。 - そんな二人が次にぶつかる今度の問題は「年齢」だと思っているのですが、 そこがそれ、最初の話に戻るのですが、難しいのですよ。真面目に描くと教科書みたいになっちゃう。 - 教科書みたいな漫画はつまらない。読みたくない。 - 「命を大切にしよう!」とか「友情は素晴らしい!」なんて標語みたいなことをそのまま並べて、 作者がさも「程度の高い人間であること」を読者にひけらかしたいような、 カッコをつけた漫画は描きたくない。 「この漫画の作者、おかしいんじゃねーの」と思われてもいいから、 強烈なインパクトとメッセージを残したい。そして「有無を言わさぬ存在感」を作り上げたい。 - たぶん私は「ゲテモノ料理屋」だと思う。 きっと万人には受け入れられないだろう。おそらく嫌いな人もいると思う。 だけど恥ずかしくても「これが私の人生なんだ、価値観なんだ」と 自分で思えるような漫画を描きたいんです。 嫌いな人は…ごめんなさい。だけどこれが「私」なんです。 - 描いてはボツにし、描いてはボツにしの繰り返しで、 全然思うようにネームが進まない上に、この話のゴールも見えません。 もしかしたら途中で投げ出してしまうかも。それぐらい今度の漫画は未知数です。 正直、「-TANAKA-」本編よりも、「その後の -TANAKA-」の方が、 尾崎が"本当に"狂っていきそうなんです。 そうならないように、なんとか道筋を整えようとしているのですが、 「表面上は純愛の異常な恋愛漫画」にしかならないんです。何度作り直しても。 「表面上は純愛の異常な恋愛漫画」 …それも面白いスタイルかもしれないと、最近はちょっと思い始めているのですが、 尾崎と田中にとって、悲惨な恋愛にはしたくない。だけど…そうなっていきそうで…。 今後こそ、本当に「狂」の世界が待っているかもしれない。いや、「狂」の世界を描くべきなのか?! - 悩むことはたくさんあるのですが、とりあえず始めてみようと思います。 「準備が整ってから」なんて、呑気なことを言っている時間は、私にはないから。 -
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